11月になると風邪などの色々な感染症が流行りますよね?
我が家の4歳のミニモンスターが足しげく通う幼稚園でも、毎年何かしらの病気が蔓延します。
コロナ対策で手洗いとアルコール消毒をしっかりしているので、以前ほどは風邪などの頻度は減ったように感じますが、それでもある程度は流行ります。
そして、うちの娘は毎回、抱えきれないほどお持ち帰りします。
「ただならもらっとき、もらっとき!!」と我が家の習慣をしっかり実践してるなぁと、でも、ちょっと違うなぁと。
娘が病気をもらってくると、当然のように妻ももらいます。
うちの妻は16歳の時、転落事故で首の骨を折った頸椎損傷(不全)という胸から下が麻痺して動かない、車いすユーザーです。
健常者よりも、体の半分以上が麻痺している分、免疫力も体力もないので、娘の流行り病は必ずといっていいほどもらいます。
妻にうつした娘は、ウソのようにけろっとします。
ただ今回の娘はちょっといつもと様子が違うなと、初めて耳鼻咽喉科に連れて行ったお話です。
いつもと違う熱
いつも突然、熱をだす我が娘。
いつもは元気いっぱいで、うちの猫を追いかけまわしたり、走り回ってこけたりとまさにミニモンスター。
しかし、熱があると「とろーん・・」とした顔で、おとなしーーくなるので、すぐわかります。いつも元気いっぱいで可愛いけど、熱があるほうが大人しくてひたすら可愛いのです。
普段からは全く見えないような、いいとこのお嬢様みたいになった娘は、トコトコ歩いてきて「ぱぱ・・だいしゅき・・・ぎゅう・・」と抱き着いてきます。
「・・・かわいい///・・・・・おかしい・・熱あるな!!!」
熱を測ってみると38.8°(あちゃ~、やっぱり熱あるわ)
しかし、咳もなく鼻水も出てなかったので二日ほど様子を見ることにしました。
一晩明けたその翌日は平熱に戻って元気に遊んでいる?(一日だけだったのかしら??)と、ほっとしていると、また夜になって熱38.4°
なぜ夜だけ??
ただの風邪なら3日もすれば熱が下がるはず、なのに夜だけ熱が上がりさらに咳もし始めたので、いつも通っている小児科を受診しました。
小児科で薬を4日分もらい様子を見てくださいとのこと。
(でも、いつもと様子がちがうしなぁ、ただの風邪薬じゃダメなんじゃないかなぁ)
そんな時、幼稚園から電話がありました。
「お子さんと同じような症状の子が他にもでてまして、その子は「クループ症候群」だったそうです。」
なんじゃそりゃ??と調べてみると急性声門下喉頭炎という感染症のようで、声枯れや犬のような咳をする特徴があるそうな。
いつもの小児科を疑うわけではないですが、熱と咳でなかなか寝付けない娘が可哀想だったので、近くの耳鼻咽喉科を受診することにしました。
初めての耳鼻咽喉科でスマッシュ!!
なかなか、有名な先生がやっている病院のようで、最新の機械が沢山ある様子。
昼間は少し元気な娘は色んな機会に興味津々で「これはなに~?これはなに~?」「じゃあ、これはなにかなぁ~~??いってみて~」と逆に先生にこれはなんなのか当ててみろという始末。
「これはねー鼻から入れて喉を見る機械だよ~!頑張ってね~!!」
「うん!!がんばる~~!!」
「じゃあ、お父さん抱っこして両腕をしっかり押さえてください、暴れます」
え、なんて??
直後、娘の鼻にズルズル~~と差し込まれる永細いカメラ。
「んぐうーーー!!!がぁぁあぁあぁああ!!」
気分はエクソシスト。まるで悪魔にとりつかれたような娘、若干のホラー。
「お、お、おちつけ、落ち着けぇぇぇぇ!!!」
こんな時、父親は母親のように子供をなだめることが出来ません。
「はーーーい、大丈夫だよーー、もう少しだよー、頑張れーーー!」
「がががぁぁあああぁぁ!!!とってよー!おえってなるからとってよーー!!」
「お、おちつけ!おちつけえぇええぇええ!!」
娘の暴れように、看護師さんが3人追加され顔と両足を押さえつけられているその時、一人の看護師さんが押さえていた足が解き放たれました。
押さえつけられていた力が全てのった渾身のキックが目の前に立つお医者様の股間に吸い込まれるように入っていくのを、ただただ見ていることしかできませんでした。
「うぅぅんっ!!だ、だいじょうぶだよ~~!もう終わるからねぇぇぇ・・」
男として、共感できる痛み。息もできないその痛み、大変申し訳ございません。
「ふうぅぅ、クループ症候群ですね・・近くの小児科に紹介状書いときます。お大事に。」
若干、笑いをこらえている看護師さんに待合室に案内されながら、先生もお大事にと心の中で念じて部屋を後にしました。
そこからは、紹介された小児科で、抗生物質などのお薬をいただいて、すっかり元気になりました。
やはり、正確に病気の原因が分かったうえでの薬はよく効くというのと、紹介された小児科のほうが、先生がちゃんと話を聞いてくれて、しかも入り口がスロープで妻も入りやすい(いつものとこは3段ほど階段で私が持ち上げていた)
すっかり気に入ってしまいました。今後はこちらに通っていこうと思います。
納得のいかない場合は、病院を変えて受診するセカンドオピニオンをするのもいいかもしれません。
その際には、先生を蹴ってはいけないよと教えることをおすすめします。
では、また。
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